メンタル疾患は診断名が変わることがある?|名東区|藤が丘メンタルクリニック|精神科・心療内科

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メンタル疾患は診断名が変わることがある?

メンタル疾患は診断名が変わることがある?|名東区|藤が丘メンタルクリニック|精神科・心療内科

メンタル疾患は診断名が変わることがある?

こんにちは。藤が丘メンタルクリニック新院長の青木です。

精神科に通院していると、最初に伝えられた診断と、しばらく治療を続けていくうちに診断名が変わることがあります。このことに驚いたり、不安になったりする方も少なくありません。

なぜ診断が変わることがあるの?

精神科の診断は、血液検査やレントゲンのように、客観的な数値や画像で確定できるものではありません。
患者さんの話を聞いたり、日々の様子を観察したりしながら、少しずつ病気の特徴を見極めていきます。

また、精神症状は体調や環境によって変化しやすいため、初診時に全ての症状が出揃っているとは限りません。治療を進める中で、隠れていた症状が見えてきたり、本来の病態がはっきりしてきたりすることがあるため、診断が変更されることがあります。

問診で「生まれたときから」のことを聞く理由

精神科の問診では、現在の症状だけでなく、「生まれたときから今まで」の経過を詳しくお聞きすることがあります。

それは、心の病気は、生まれつきの傾向や成長過程での経験、環境の影響などが複雑に関わっているからです。
例えば、子どものころの性格や学校生活、家族関係などを振り返ることで、症状の背景にあるものや、より正確な診断の手がかりを得ることができます。

時間をかけてお話を聞くことで、診断の精度を高め、患者さんに合った治療を提案するための大切なプロセスなのです。

診断が変わるのは悪いこと?

診断が変わることは、必ずしも悪いことではありません。
むしろ、より適切な治療方針を立てるために必要なプロセスです。

例えば、最初は「うつ病」と診断されて治療をしていた方が、後に「双極症(躁うつ病)」と診断が変更されることがあります。
この場合、診断が正確になったことで、より効果的なお薬や治療法を選ぶことができるようになります。

不安なときはどうすればいい?

診断が変わることに戸惑いや不安を感じたときは、ぜひ診察時に遠慮なく質問してください。
「なぜ診断が変わったのか」「これからの治療はどうなるのか」を、分かりやすく説明してもらうことが大切です。

私たち医療者は、患者さん一人ひとりと丁寧に向き合いながら、最適な診療を一緒に考えていきます。
患者さんと医師が信頼関係を結んで治療することで治療効果もグッとあがります。

まとめ

  • ・精神科では、治療を進めながら診断が変わることがある
  • ・より適切な治療を行うための大切なステップ
  • ・生まれつきの傾向や成長過程も診断に役立つ
  • ・不安なときは、遠慮せず医師に相談しましょう

ご不安なことやご質問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

当院に通院を希望される方は「初診の方へ」をご覧ください。

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