発達障害(ASD/ADHD)|名東区|藤が丘メンタルクリニック|精神科・心療内科

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発達障害(ASD/ADHD)

発達障害(ASD/ADHD)|名東区|藤が丘メンタルクリニック|精神科・心療内科

発達障害とは?

発達障害

発達障害とは、生まれつき脳の発達に特性があるために、コミュニケーションや行動に特徴が現れる状態です。代表的なものに自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如多動症(ADHD)があります。
発達障害は決して珍しいものではなく、近年の研究では 約10人に1人 が何らかの発達障害の特性を持っているとされています。特に ADHD 57%ASD 12% の人にみられ、またグレーゾーンの方はさらに多く、大人になってから診断されることもあります。

自閉スペクトラム症(ASD)とは?

自閉スペクトラム症(ASD)は、生まれつき脳の発達に特徴があり、対人関係の苦手さや強いこだわりが見られる発達障害の一つです。
個人によって症状の程度は異なり、知的な遅れがある場合もあれば、高い知的能力を持つ人もいます。
ASDの人は、周囲と違った感じ方や考え方をすることがあり、日常生活で困ることが多くなります。
特に、対人関係やこだわりの強さ、感覚過敏などによって日常生活で困ることが多いですが、適切なサポートを受けることで、本人が過ごしやすい環境を作ることができます。
周囲の理解が重要であり、無理に「普通」に合わせるのではなく、その人に合った環境や方法を取り入れることが大切です。
困りごとが多い場合は、専門の医療機関に受診することをお勧めします。

ASDの方がよく困る症状

①対人関係・コミュニケーションの苦手さ

・相手の気持ちや言葉のニュアンスを理解しにくい
・空気を読むのが苦手で、思ったことをそのまま話しがち
・冗談をそのまま受け取る
・会話が一方的になりやすく、興味のある話題を話し続けることが多い

②こだわりの強さ・柔軟性のなさ

・ルールやスケジュールの変更に強い不安やストレスを感じる
・特定の習慣ややり方にこだわり、崩れると落ち着かない
・特定の分野に強い興味を持ち、深く没頭することが多い

③ 感覚の過敏さ・鈍感さ

・音や光、触覚に敏感で、大きな音や特定の素材が苦手
・痛みや温度の変化に鈍感で、ケガや寒暖差に気づきにくいことがある

④柔軟な思考が苦手

・予想外の出来事に対応しにくく、固まったりパニックになる
・臨機応変な対応が苦手
・自分の考えを基準に物事を考えてしまい、相手の立場や気持ちを想像しにくい
・ごっこ遊びや空想の遊びが苦手(子どもの場合)

⑤日常生活での困りごと

・整理整頓や時間管理が苦手で、部屋が散らかりやすく、約束の時間がずれることがある
・変化に対する不安が強く、新しい環境になじむのに時間がかかる
・対人関係のストレスがたまりやすく、一人の時間が必要になることが多い

ASDの治療について

ASDの治療には、環境調整、心理療法、行動療法、薬物療法 などがあります。また、ASDは病気ではなく「特性」なので、完全に治すものではなく、本人が生きやすくなるようにサポートすることが大切です。

①環境調整

ASDの方の特性に合わせた環境を整えることが最も重要です。また、周囲の人の理解も大切です。
・スケジュールを決める:毎日の流れをルール化し、予測できる生活を作る
・静かで落ち着ける環境を整える:大きな音や強い光を避け、イヤーマフやサングラスを活用
・得意なことを伸ばす:興味のある分野を活かせる時間や環境を確保
・急な変化を減らす工夫:予定の変更は事前に伝え、視覚的なサポート(カレンダーや絵カード)を活用
・安心できる場所をつくる:家や学校・職場に、一人で落ち着けるスペースを確保

②心理療法、行動療法

ASDの方が社会生活を過ごしやすくするように、行動の仕方やコミュニケーションスキルを学ぶ治療法です。
・認知行動療法(CBT :不安やこだわりを調整し、ストレスを軽減する。
・応用行動分析(ABA : 良い行動を強化し、困った行動を減らすトレーニング。
・ソーシャルスキルトレーニング(SST): 人との適切な関わり方や会話の練習を行う。

③薬物療法

ASD自体を治す薬はありませんが、併存する症状(不安・多動・こだわりの強さなど)を和らげるために薬を使うことがあります。
・不安や抑うつが強い場合には、抗うつ薬を用いることがあります。
・こだわりや強い不安が日常生活に支障をきたす場合には、抗精神病薬を用いることもあります。(適応外処方)
・衝動性や多動性が強い場合には、抗精神病薬や抗ADHD薬を用いることもあります。(適応外処方)

注意欠如・多動症(ADHD)とは?

注意欠如・多動症(ADHD)は、集中力の維持が難しい(不注意)、じっとしていられない(多動性)、衝動的に行動してしまう(衝動性)という特性を持つ発達障害です。
そのような特性を持つため、学校や仕事、日常生活で困ることが多くなりますが、適切な環境調整やサポートを受けることで、生活の質を向上させることができます。
周囲の理解と配慮が重要であり、本人に合った方法で対処することが大切です。
困りごとが多い場合は、専門の医療機関に受診することをお勧めします。

ADHDの方がよく困る症状

①不注意(集中力が続かない)

・話を聞いてもすぐに気が散る
・授業や会議で集中が続かず、途中で聞き逃す
・忘れ物やミスが多く、締め切りや持ち物を忘れやすい
・計画を立てるのが苦手で、優先順位をつけられない
・物をなくしやすく、鍵やスマホを頻繁に紛失する
・時間管理が苦手で、遅刻や早く着きすぎることがある

②多動性(じっとしていられない)

・座っていても落ち着かず、体を動かしてしまう
・静かな環境でもそわそわし、手遊びや無意識に立ち上がる
・話しすぎてしまい、会話が一方的になりやすい

③衝動性(考える前に行動してしまう)

・思ったことをすぐに口に出し、話を最後まで聞けない
・順番を待つのが苦手で、列に割り込みそうになる
・衝動買いや思いつきの行動で失敗しやすい

④感情のコントロールが苦手

・些細なことでイライラしやすく、不機嫌になりやすい
・気分の浮き沈みが激しく、感情が安定しにくい
・すぐに怒ってしまいトラブルになる

⑤日常生活での困りごと

・片付けが苦手で、部屋が散らかりやすい
・やるべきことを後回しにし、締め切り直前に慌てる
・思ったことをそのまま言ってしまい、人間関係に影響が出る

ADHDの治療について

ADHD(注意欠如・多動症)は、生まれつきの脳の特性によるものであり、完治する病気ではありませんが、適切な治療によって症状をコントロールし、生活しやすくすることが可能です。 ADHDの治療には、薬物療法、心理療法、行動療法、環境調整などがあります。

①薬物療法

ADHDの症状(不注意・多動・衝動性)を軽減するために、脳内の神経伝達物質の働きを調整する薬を使うことがあります。

非刺激薬(ストラテラ®、インチュニブ®)

  • 徐々に効果が現れ、長時間作用する。
  • 衝動性や不注意を抑える効果があり、依存のリスクが低い。

中枢神経刺激薬(コンサータ®など)

  • 集中力を高め、衝動的な行動を抑える効果がある。
  • 服用後すぐに効果が現れるが、作用時間が限られる。

②心理療法・行動療法

ADHDの症状による困りごとに対処するために、心理や行動のパターンを改善するトレーニング を行います。
・認知行動療法(CBT)→考え方や行動のクセを見直し、ストレスや衝動的な行動をコントロールする方法を得る。
・タスク管理方法を学ぶ→予定を「見える化」して、優先順位をつけて計画的に行動できるようにする。
・集中力を高める工夫→作業を短時間ごとに区切り、こまめな休憩を取りながら効率よく進める。
・衝動的な行動を抑える訓練→深呼吸やカウントを使って、一拍おいてから行動する練習をする。

③環境調整(生活の工夫)

ADHDの特性に合わせた環境を整えることで、生活のしやすさが大きく変わります。

タスク管理を「見える化」する

  • カレンダーやリストを活用→ 予定ややるべきことを、メモやアプリで可視化する。
  • 締め切りを明確にする→ 期限を設定し、リマインダーを活用する。

集中しやすい環境をつくる

  • 気が散るものを減らす→ 静かな場所で作業し、スマホの通知をオフにする。
  • 短時間で区切る→ 「25分作業+5分休憩」のように、こまめに休憩を入れる。

片付けの習慣をつける

  • 物の定位置を決める→ 鍵や財布など、なくしやすいものの置き場所を決める。
  • 収納をシンプルにする→ 使う頻度の高いものを取り出しやすい場所に配置する。

ルールを決めて習慣化する

  • 毎日の流れをパターン化→ 朝の準備や帰宅後の行動を一定の流れにする。
  • 「やること→ご褒美」の仕組みを作る→ タスクを終えたら好きなことをするルールにする。

サポートを活用する

  • 家族や職場・学校の理解を得る→ ADHDの特性を伝え、配慮をお願いする。
  • 専門家の支援を受ける→ カウンセリングやコーチングを活用する。

発達障害(ASD/ADHD)でお悩みの方は、お早めに専門の医療機関へ受診することをおすすめします。当院では、心理検査やカウンセリングを受けていただくことができます。

心理検査について

当院では、発達特性の理解を深めるために、心理検査(AQ、CAARS、WAIS)を実施しております。

AQとは?

AQ(Autism-Spectrum Quotient – 自閉スペクトラム指数) は、成人用は16歳以上を対象にした、自閉スペクトラム症(ASD)の特性を評価する自己記入式検査 です。所要時間は約15〜20分です。
特に、社会性・コミュニケーション・想像力・注意の切り替え・細部への関心 などの特徴を評価します。AQは“自分の特性”を知ることで、より良い対策を考えるための検査です。

CAARSとは?

CAARS(Conners’ Adult ADHD Rating Scales) は、18歳以上の成人の注意欠如・多動症(ADHD)の特性を評価するための心理検査です。当院では、自己記入式検査を実施しています。所要時間は約30分です。
特に、注意力、衝動性、多動性、情緒調整の問題などの特徴を評価します。CAARSは“自分の特性”を知ることで、より良い対策を考えるための検査です。

WAIS-Ⅳとは?

WAIS-Ⅳ(ウェクスラー成人知能検査 第4版)は、16歳以上の成人を対象とした知能検査 であり、個人の 認知能力や知的特性を総合的に評価する ための心理検査です。発達障害(ASDやADHD)などの補助診断にも用いられます。所要時間は約90分〜120分です。
全般的な知能(IQ)の測定や、認知機能(言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度の4項目)の得意・不得意を把握することができます。WAIS-Ⅳは“自分の脳の使い方を知る”ことで、仕事、勉強や日常生活をしやすくするための検査です。

発達障害でお悩みの方は心理検査を受けていただくことで、ご自身の特性を知ることができ日常生活を送りやすくできる可能性があります。お気軽に診察時におたずねください。

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