
不安障害・パニック障害
不安障害・パニック障害
パニック障害は、不意に強い不安や恐怖を感じる「パニック発作」が繰り返し起こる病気です。発作中には、心臓が激しくドキドキする、息苦しさ、めまい、発汗、死の恐怖などの症状が突然現れます。これらの症状が繰り返されることで、「また発作が起きるのではないか」という不安(予期不安)や、発作が起こった場所を避ける行動が加わることがあります。
パニック障害は日本人の約1~3%が一生のうちに経験するとされており、決して珍しい病気ではありません。男女ともに発症しますが、特に20~40代の女性にやや多く見られます。発症の原因には、ストレス、性格の傾向、家族歴、脳内の神経伝達物質の変化などが関与すると考えられています。
治療には、抗不安薬や抗うつ薬といった薬物療法のほか、不安を和らげる「認知行動療法」というカウンセリングが有効です。早めに専門医を受診することで、日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。早めに適切な治療を受けることで、発作の頻度を減らしたり、発作自体をなくすことができます。
こころの病は早めに治療を始めることで、回復が早くなることが多いため、専門医療機関の受診することをおすすめします。
例)途中で降りられない状況で、動悸や息苦しさを感じやすい。
例)たくさんの人に囲まれ、逃げ場がないと感じて不安が高まる。
例)閉じ込められた感じがして、息苦しくなることがある。
例)緊張やプレッシャーで不安が増し、発作が起こることがある。
例)すぐに停車できない状況で不安が強まる。
例)「また発作が起きるのでは?」という不安で、同じ場所に行くのが怖くなることがある。
パニック障害は、適切な治療を受けることで症状を改善し、日常生活を取り戻せる病気です。治療には時間がかかることが多いですが、適切な治療を受けることで症状を改善することができます。
パニック障害の薬物治療では、主に抗うつ薬の一種である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や抗不安薬が使われます。
SSRIは、脳内の「セロトニン」という物質の働きを整え、不安や恐怖を抑える効果がある薬です。効果が現れるまでに2~4週間ほどかかりますが、長期的に使用することで症状を安定させることが期待できます。
一方、抗不安薬は即効性があり、発作が起きたときや不安が強いときに使用します。
ただし、抗不安薬は長期間の使用で依存のリスクがあるため、医師の指示に従って慎重に使うことが大切です。
心理療法の中でも、認知行動療法(CBT)は非常に効果的とされています。
この療法では、パニック発作を引き起こす「考え方のクセ」や「不安を強める行動」を少しずつ変えていきます。
例えば、「発作が起きても命に関わらない」と認識する練習や、不安を感じる状況に少しずつ慣れる練習を行います。これにより、不安に対する対処法が身につき、発作への恐怖心が軽減されます。
行動療法は、パニック障害による発作や不安を減らし、発作を恐れずに生活できるようにするための治療法です。特に効果的なのが、暴露療法(エクスポージャー)と呼吸法・リラクゼーション法です
「パニック発作が起きるかもしれない場所や状況に少しずつ慣れていく方法」です。
例)「怖い場所・状況」をリストアップして、電車に乗る、エレベーターに乗る、人混みに行くなど症状が出現しにくいことから慣れていく。
パニック発作が起こると息が浅くなり、過呼吸になりやすいため、落ち着いて呼吸を整える方法を身につけることが大切です。
例)鼻からゆっくり息を吸う→口からゆっくり息を吐く→吸う時間より吐く時間を長くする→発作が起きそうなときに、この呼吸を繰り返す
不安障害とは、不安や心配が強くなりすぎて日常生活に支障をきたす状態を指します。誰でもストレスや緊張を感じることはありますが、不安障害の方は、その不安が長期間続いたり、強すぎたりして、コントロールが難しくなります。
主な症状には、動悸、息苦しさ、めまい、発汗、震え、集中力の低下、不眠などがあります。不安の対象によって「全般性不安障害」「パニック障害」「社交不安障害」などに分類されます。
原因は、ストレス、性格、遺伝的要因、脳内の神経伝達物質の乱れなどが関係すると考えられています。治療には、薬物療法(抗不安薬や抗うつ薬)や、認知行動療法などの心理療法が有効です。
不安障害は適切な治療で改善が期待できます。早めに治療を行うことで、日常生活の苦痛を緩和することができます。
全般性不安障害(GAD)は、特定の出来事や状況に関係なく、日常的に強い不安や心配が続く疾患です。仕事や家庭、人間関係、健康、経済面など、あらゆることに過剰な不安を感じ、コントロールが難しくなります。症状は6か月以上続くことが多く、精神的な負担に加えて、動悸、息苦しさ、筋肉の緊張、めまい、不眠などの身体症状を伴うことがあります。治療には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの薬物療法などの薬物療法、認知行動療法を中心とした心理療法が有効です。
パニック障害は、突然の強い恐怖感とともに、動悸、息苦しさ、発汗、震え、めまいなどの身体症状が発作的に現れる疾患です。発作は数分から30分程度続くことが多く、「このまま死んでしまうのではないか」といった強い恐怖感を伴います。発作を繰り返すことで、「また発作が起こるのではないか」と不安になり、人混みや外出を避けるようになることもあります(広場恐怖)。治療には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの薬物療法に加え、暴露療法などの認知行動療法が効果的です。適切な治療を受けることで、多くの人が症状をコントロールできるようになります。
社交不安障害(SAD)は、人前で話す、食事をする、電話をするなどの社会的状況で極度の緊張や不安を感じる疾患です。「恥をかいたらどうしよう」「変に思われるのではないか」と過度に恐れ、回避するようになります。重症になると、仕事や学校生活に支障をきたし、引きこもりにつながることもあります。症状としては、赤面、発汗、手足の震え、動悸、吐き気などの身体症状が現れることが多いです。治療には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの薬物療法や、認知行動療法が有効とされています。
不安障害の治療は時間がかかりますが、焦らず継続することが大切です。認知行動療法や薬物療法を続けることで、徐々に不安が和らぎ、生活の質が向上していきます。暴露療法や呼吸法などの行動療法も効果的で、不安への耐性を高めます。一歩ずつ進めることで、少しずつ症状が改善していくため、無理をせず治療を続けることが大事です。
薬物療法では、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ薬が主に使用され、不安を和らげます。即効性のある抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)も補助的に用いられますが、依存のリスクがあるため慎重に使用されます。
心理療法では、認知行動療法(CBT)が効果的です。不安を引き起こす考え方の癖を修正し、回避行動を減らすことで症状の改善を目指します。
不安障害の行動療法には暴露療法と呼吸法が効果的です。暴露療法では、不安を感じる状況や対象に段階的に触れることで、慣れと適応を促します。例えば、高所恐怖症の人が徐々に高い場所に慣れることで、不安が軽減されます。呼吸法は、不安時の過剰な交感神経の働きを抑えるために活用され、特に腹式呼吸が有効です。ゆっくりと息を吸い、長めに吐くことで心身をリラックスさせ、不安のコントロールを助けます。
パニック障害・不安障害でお悩みの方は、
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